ガンマ-リノレン酸(Gamma-Linolenic Acid (GLA))

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学名: Gamma-Linolenic Acid
科: 特に記載なし

注意:
GLAは、ブラックカラント、ボラージ、イブニングプリムローズ(これらの種子にGLAが含まれる)や、オメガ6脂肪酸やフラックスシードオイル(亜麻仁油)などの他のオメガ6脂肪酸源と混同しないでください。


概要

GLAはオメガ6脂肪酸の一種であり、イブニングプリムローズやボラージなどの植物の種子から得られます (7701)。


安全性

可能性として安全:

  • 経口摂取: 最大2.8グラム/日を1年間使用しても安全であると考えられています (1983, 7701, 107927)。

妊娠中および授乳中:

  • 信頼できる情報が不足しているため、使用を避けるべきです。

副作用

一般:
GLAは概ね良好に耐えられます。

最も一般的な副作用:

  • 経口摂取: 軽度の消化器症状(げっぷ、膨満感、下痢、消化不良、ガス、吐き気、嘔吐)。

有効性

可能性として有効:

  1. 糖尿病性神経障害:
    • 臨床研究では、GLAが1型および2型糖尿病患者の神経機能と症状を改善する可能性が示されています。

可能性として無効:

  1. アトピー性皮膚炎(湿疹):
    • 多くの研究で、GLAが症状や重症度を改善しないことが示されています。

評価に十分な証拠がない:

  1. 急性呼吸窮迫症候群(ARDS):
    • 他の成分と組み合わせて評価されていますが、単独での効果は不明です。
  2. 喘息、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害、乳癌、高脂血症、高血圧、線維筋痛症、乾癬、関節リウマチ(RA):
    • 効果に関する十分な情報はありません。

さらなる研究が必要です。


投与方法と用量

成人:

  • 経口摂取: 一般的に、320~480mg/日を12か月間、または最大2.8グラム/日を6週間使用することが多いです。

標準化と製剤

GLAの標準化に関する十分な情報はありません。


薬物との相互作用

  1. 抗凝固薬/抗血小板薬:
    • 相互作用の評価: 中程度の注意が必要
    • 重大度:
    • 理論的には、GLAが出血のリスクを高める可能性があります。

臨床検査との相互作用

現在知られている検査との相互作用はありません。


過剰摂取

過剰摂取の症状や治療法について信頼できる情報は不足しています。


作用機序

一般:
GLAはオメガ6脂肪酸で、イブニングプリムローズやボラージの種子から得られます。

抗炎症作用:
GLAは抗炎症性の化合物に変換される可能性があります。RAなどの免疫応答を調節する役割を果たす可能性があります (7701)。

抗癌作用:
GLAは乳癌細胞の成長を低濃度で促進し、高濃度では抑制する可能性があります (11339)。

心血管作用:
GLAは血漿トリグリセリドを低下させ、HDLコレステロールを増加させ、出血時間を延長する可能性があります (1979)。

神経系への効果:
GLAは糖尿病性神経障害や全身性硬化症に関連する虚血性病変に効果があると考えられています (1977, 1980)。


分類

  • 抗血小板剤
  • オメガ6脂肪酸

References

See Monograph References


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