学名
Polygonum cuspidatum(別名:Fallopia japonica、Reynoutria japonica)
科名
タデ科(Polygonaceae)
注意事項
胡杖は「ジャパニーズノットウィード(Japanese Knotweed)」とも呼ばれることがありますが、「ノットウィード」や「フォーティ(Fo Ti、中国ノットウィード)」とは異なります。また、胡杖の主要成分である「レスベラトロール」と混同しないようご注意ください。
概要
胡杖はアジア原産の多年草で、北アメリカでも生育しています。根が伝統医学で広く利用されており、アジアのさまざまな国で使用されています。
安全性
- 十分な情報がない:胡杖の安全性について信頼できる十分な情報はありません。
- 妊娠中・授乳中:利用は避けるべきです。
副作用
- 現時点で、胡杖の副作用についての情報は限られています。
効果の有効性
現在、以下の疾患についての効果を評価するための十分な情報はありません。
- アレルギー性鼻炎
- 胆道疾患
- 便秘
- 糖尿病
- 痛風
- 肝炎
- 閉経期症状
- 変形性関節症
- 関節リウマチ
- 不安定狭心症(他の成分との併用でのみ評価されている)
さらに証拠が必要です。
投与と使用方法
成人
- 経口摂取:研究が限られており、典型的な用量は不明です。
標準化と製剤
ある臨床試験では、20%のトランスレスベラトロールに標準化された胡杖エキス(Pure Encapsulations Inc.)が使用されました。
薬剤との相互作用
- 抗凝固薬・抗血小板薬:出血リスクを増加させる可能性があります。
- カルバマゼピン:効果や副作用を増加させる可能性があります。
- エストロゲン:ホルモン補充療法の効果を阻害する可能性があります。
- CYP450酵素の基質(例:CYP1A1, CYP1A2, CYP2C19, CYP3A4など):代謝を遅延させ、薬物レベルを増加させる可能性があります。
メカニズムと作用
胡杖の根には以下の活性成分が含まれています:
- エモジン、レスベラトロール、**ピセイド(ポリダチン)**など。
作用の例:
- 抗アレルギー作用:ヒスタミン放出の抑制。
- 抗菌作用:細菌の細胞膜を破壊。
- 抗炎症作用:炎症性サイトカインの減少。
- 抗酸化作用:活性酸素の抑制。
- 抗ウイルス作用:HIVやインフルエンザウイルスの複製抑制。
- 心血管保護作用:虚血/再灌流障害の軽減。
- 神経保護作用:脳卒中や神経障害からの保護。
注意事項
胡杖の利用については、特に妊娠中や授乳中、また他の薬剤との併用時に十分な注意が必要です。医師や専門家に相談することを推奨します。