ヘーゼルナッツ(Hazelnut)

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学名

Corylus avellanaCorylus heterophylla

科名: カバノキ科(Betulaceae または Corylaceae)


概要

ヘーゼルナッツはハシバミの木から採取されるナッツです。一価不飽和脂肪酸が豊富に含まれています(102034)。食用として広く消費されており、健康食品やスナックとしても人気です。


警告

  • **米国食品アレルゲン表示および消費者保護法(FALCPA)**により、ヘーゼルナッツは主要なアレルゲンとして認識されています。
    • 包装食品やサプリメントに含まれる場合は、ラベル表示が義務付けられています(105410)。

安全性

  • おそらく安全:食品に含まれる量で摂取する場合。
    • 29-60g(18~40粒)/日までの摂取は安全とされています(102033, 102034, 102331)。
  • 妊娠・授乳中:食品に含まれる量での摂取はおそらく安全です。

副作用

  • 一般的:経口摂取では通常良好に耐えられます。
  • 重篤な副作用(稀)
    • アレルギー反応(経口アレルギー症候群やアナフィラキシー)

有効性

おそらく効果がない

  1. 肥満
    • ヘーゼルナッツやヘーゼルナッツオイルの摂取は体重減少には効果がないとする研究がほとんどです。

信頼できる十分な証拠はない

  1. 冠動脈性心疾患(CHD)
    • 食事にヘーゼルナッツを加えることがCHDリスクを低減するかどうかは不明です。
  2. 認知症
    • 予防効果がある可能性が示唆されていますが、臨床的な証拠は不十分です。
  3. 高脂血症
    • 血中脂質レベルを下げる効果については不明です。

さらなる研究が必要です


投与量・使用法

  • 成人
    • 食事の一部として適量を摂取することが一般的です。

相互作用

  • 薬物:知られていません。
  • サプリメント:知られていません。

作用機序

  • 使用部位:ナッツの核部分および皮
  • 成分
    • 油分:54.6%~63.2%
    • タンパク質:14.3%~18.2%
    • 食物繊維:9.8%~13.2%
    • 一価不飽和脂肪酸が豊富(102034)。

主な作用

  1. 心血管作用
    • **低密度リポタンパク質(LDL)**の酸化を抑制することで、動脈硬化のリスクを減少させる可能性があります(103810)。
  2. 神経保護作用
    • βアミロイドペプチドによる神経細胞死を減少させることが示唆されています(103809)。
  3. 体重管理作用
    • ヘーゼルナッツオイルが**β-3アドレナリン受容体(ADRB3)**遺伝子のメチル化を減少させる可能性が示されています(102033)。

分類

  • オメガ6脂肪酸含有天然成分

ヘーゼルナッツは栄養価が高く、心血管系や神経系への潜在的な健康効果が示唆されていますが、特定の健康状態に対する有効性については更なる研究が必要です。また、アレルギー反応の可能性があるため、注意して摂取することが推奨されます。

References

See Monograph References


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