フラクトオリゴ糖 (FOS)(Fructo-oligosaccharides)

Posted by リンクプロ on

概要

フラクトオリゴ糖(FOS)は、果物、野菜、穀物などの植物由来の糖で、1つのスクロース分子に2~4つのフルクトース分子が結合したものです。酵素プロセスによるスクロースからの製造、またはチコリイヌリンの部分加水分解によって商業的に生産されます(750,8507,8563)。FOSは腸内の有益な細菌を増やすプレバイオティクスとして使用されます。


安全性

  • おそらく安全: 適切に使用する場合、単独またはプロバイオティクスとの併用で、1日最大30gを4週間までの経口摂取は安全と考えられています(741,745,8505,90266,107729,107931)。特定のFOS製品(NutraFlora)は、カルシウムとの併用で1日3.2gを24か月間使用しても安全と見られています(94931)。
  • 子供: 健康な新生児向けの承認された乳児用調製粉乳に、短鎖FOSを最大4g/Lまたは1g/kgのレベルで含む場合、安全と考えられています(94929,94930,98651)。
  • 妊娠および授乳中: 十分な信頼できる情報がないため、使用を避けてください。

副作用

  • 一般的な副作用: FOSは通常、良好に耐容されます。
  • 最も一般的な副作用: 腹痛、膨満感、おなら。

有効性

効果が不明な場合

  • 便秘: 小規模な研究で、プロバイオティクスとの併用により便秘症状の軽減が示唆されていますが、FOS単独での効果は不明です。
  • 糖尿病: プロバイオティクスとの併用のみ評価されており、FOS単独での効果は不明です。
  • 幹細胞移植: 効果は不明。
  • 高コレステロール血症: 臨床効果に関する信頼できる情報が不足しています。
  • 肥満: 臨床効果に関する信頼できる情報が不足しています。
  • 骨粗鬆症: 他の成分との併用のみ評価されており、FOS単独での効果は不明です。
  • 旅行者下痢: 効果は不明です。

さらなる研究が必要です。


用法と使用量

成人

  • 経口: 1日10gを最大4週間使用するのが一般的です。

子供

  • 経口: 研究は限られており、標準的な用量は不明です。

標準化と製剤

  • 臨床研究では、FOSはチュアブルサプリメント(94931)、水に溶かしたサシェ(10373)、ゼリー(8505)として経口摂取されています。
  • 一部の研究では、FOSはプロバイオティクスと組み合わせて摂取され(90266,90300)、シンバイオティクスとして知られています。
  • FOSは一部の乳児用調製粉乳にも含まれています(94929,94930)。

薬物との相互作用

  • 既知の相互作用: 報告されていません。

サプリメントとの相互作用

  • 鉄: FOSは鉄サプリメントからの吸収を増加させる可能性があります。

疾患との相互作用

  • 既知の相互作用: 報告されていません。

References

See Monograph References


Share this post



← Older Post Newer Post →