ヒスチジン (Histidine)

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学名
Histidine


概要

ヒスチジンは、食事に自然に含まれる必須アミノ酸です(96311, 96312)。


安全性

  • おそらく安全

    • 食品中の量で経口摂取する場合。
    • 短期間に多量摂取する場合。L-ヒスチジンは最大4グラム/日で12週間、または最大8グラム/日で4週間使用されても安全であるとされています(2347, 2353, 96311, 108621, 108620)。
  • 妊娠・授乳中

    • 食品中の量では安全と考えられます。
    • 妊娠中や授乳中に多量に摂取する安全性については、信頼できる情報が不足しています。

副作用

  • 一般的な副作用
    • ヒスチジンは臨床研究において安全とされていますが、安全性に関する詳細な評価は行われていません。

効果

効果がある可能性がある用途

  • コレラ
    • 経口L-ヒスチジンは、コレラ患者の下痢を軽減する可能性があります。

証拠が不十分な用途

  • アトピー性皮膚炎(湿疹)
    • ヒスチジンがアトピー性皮膚炎の改善に有効かは不明です。
  • 腎不全
    • ヒスチジンが腎不全患者の貧血に有効かは不明です。
  • メタボリックシンドローム
    • ヒスチジンがメタボリックシンドロームに有効かは不明です。
  • 関節リウマチ(RA)
    • ヒスチジンがRAに有効かは不明です。

投与と使用方法

  • 大人:

    • L-ヒスチジンは通常、1日4グラムの用量で使用されます。
  • 子ども:

    • 研究が限られており、典型的な用量は不明です。

薬物・サプリメントとの相互作用

  • 現在、既知の薬物やサプリメントとの相互作用はありません。

作用機序

  • 一般的な作用:
    ヒスチジンは多様な代謝プロセスに関与する必須アミノ酸です(2354)。

  • 抗生物質的効果:
    コレラ感染において、腸の粘膜からの水分や電解質の分泌を減少させることが示唆されています。ヒスチジンは、腸のアデニル酸シクラーゼの抑制を通じて分泌反応を減少させます(96312)。

  • 抗炎症効果:
    ヒスチジンは、炎症性サイトカイン(TNF-αやIL-6)の発現を減少させ、核因子カッパB経路を抑制することで炎症を軽減する可能性があります(96311)。

  • 抗酸化効果:
    ヒスチジンは、フリーラジカルを除去し、金属イオンをキレート化する能力があります。ヒスチジン補給は、抗酸化酵素(スーパーオキシドジスムターゼやグルタチオンペルオキシダーゼ)のレベルを増加させることが示されています(96311)。


分類

  • アミノ酸

References

See Monograph References


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