ジャスミン (Jasmine)

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学名
Jasminum grandiflorum(シノニム:Jasminum officinale

科名
モクセイ科(Oleaceae)


その他の一般名


概要

ジャスミンは強い香りを持つ花とオイルを特徴とする植物です。香水、エッセンシャルオイル、アロマセラピー、食品の風味付けに使用されます。また、何世紀にもわたりお茶の風味付けや伝統中国医学に用いられてきました。


用途

経口投与
ジャスミンは肝炎、肝硬変による肝痛、赤痢による腹痛の治療に用いられます。また、脳卒中のリスクを減らすためにも使用されます。多くのジャスミン種は、鎮静剤、催淫剤、またはがん治療に使用されることもあります。

外用
ジャスミンの花は授乳抑制に使用され、また皮膚疾患や創傷治癒のためにも用いられます。

吸入
ストレス軽減、精神的な警戒力向上、食欲抑制を目的に使用されます。

食品
飲料、冷凍乳製品、キャンディー、焼き菓子、ゼラチン、プリンなどの風味付けに用いられます。

製造
クリーム、ローション、香水に香りを加えるために使用されます。


安全性

おそらく安全
食品に一般的に含まれる量での使用では安全と考えられています。ジャスミンはアメリカで一般に安全と認められている(GRAS)ステータスを有しています。

薬用量での安全性
信頼できる十分な情報はありません。

妊娠・授乳中
食品に含まれる量を超える使用は避けるべきです。


副作用

  • 一般的な副作用
    外用では、アレルギー性接触皮膚炎、遅延型過敏症、I型過敏症を引き起こす可能性があります。

有効性

信頼できる十分な証拠が不足

  1. 精神的な警戒力向上
    初期の臨床研究では、ジャスミンのエッセンシャルオイルを吸入しても反応時間や正確性の改善は見られませんでした。また、集中力テストの間に吸入しても、精神的疲労の軽減効果は認められませんでした。

さらなる研究が必要です。


用法および投与

成人
吸入:
研究は限られており、典型的な投与量は不明です。


標準化および製剤情報

ジャスミンの標準化に関する信頼できる情報は不足しています。


薬剤との相互作用

知られているものはありません。


ハーブやサプリメントとの相互作用

知られているものはありません。


状態との相互作用

知られているものはありません。


検査との相互作用

知られているものはありません。


過剰摂取

過剰摂取の症状や治療に関する信頼できる情報は不足しています。


メカニズムおよび作用

一般
ジャスミンの適用部分は花とエッセンシャルオイルです。ジャスミンは以下の成分を含みます:イリドイド(リグストロシド、オレウロペインなど)、アルカロイド、ステロール、脂肪酸、トリテルペン、リグナン、フラボノイド、テルペノイド。

  • 抗がん作用
    ジャスミンの花エキスは抗酸化成分によって腫瘍形成を防ぐ可能性があります。

  • 抗炎症作用
    ジャスミンの空中部分から得られたメタノール抽出物は、潰瘍性大腸炎および関節リウマチ(RA)のラットモデルで抗炎症活性を示しました。

  • 抗酸化作用
    フェノールおよびフラボノイド化合物が関与しています。

  • 胃腸保護作用
    胃潰瘍モデルで、プロスタグランジンE2の産生増加や酸化ストレスの軽減により潰瘍形成を抑制します。

  • リラクゼーション作用
    ジャスミンの香りはリラックス効果を誘発し、心拍を落ち着け、気分を改善すると考えられています。

  • 鎮痙作用
    赤痢による腹痛を緩和する効果があります。

  • 血管拡張作用
    カルシウムチャネルを介した血管拡張効果があります。

  • 創傷治癒作用
    創傷の上皮化促進、コラーゲン形成の改善、炎症細胞の浸潤減少により治癒を促進します。


分類

血管拡張剤として分類されます。


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