グアバ(Guava)

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学名
Psidium guajava

科名
フトモモ科(Myrtaceae)


概要

グアバは中南米原産の熱帯植物で、果実は「貧者のリンゴ」とも呼ばれ、生食または飲料、ジャムなどに加工されて広く消費されています(95557, 95560, 70318)。植物全体が医薬品に使用されますが、特にが最もよく使用されます(95562, 70318, 101781)。


主な特徴

  • グアバの葉は、胃腸疾患、痛み、糖尿病、創傷治癒のために使用されます。
  • グアバの果実は高血圧のために使用されますが、これらの用途を支持する強いエビデンスはありません。
  • グアバの果実は食品として使用する場合は安全であり、医薬品としての短期間の使用もおそらく安全です。

用途

経口使用

  • グアバ葉:潰瘍性大腸炎、赤痢、けいれん、下痢、嘔吐、疝痛、膨満感、月経痛、月経周期調整、膝の痛み、肥満、糖尿病、咳、高血圧、肌や爪の改善、睡眠改善。
  • グアバ果実:疝痛、糖尿病、咳、白内障、脂質異常症、高血圧、心血管疾患、痛み、体重減少、がん。

外用使用

  • グアバ葉:関節痛、歯肉炎、脂性肌、皮膚感染症、発熱、膣炎、創傷、潰瘍、できもの。
  • グアバ樹皮および根:皮膚疾患。
  • 花のつぼみ:目の疲れ、目の感染症。

安全性

  • おそらく安全:グアバ果実を食品として摂取する場合。
  • おそらく安全:葉エキスを短期間医薬品として経口または外用で使用する場合。
  • 妊娠および授乳中:食品としての使用は安全と考えられますが、医薬品としての使用に関する信頼できる情報は不足しています。

副作用

  • 経口使用:葉エキスは一時的な腹痛や吐き気を引き起こすことがあります(101782)。
  • 外用使用:接触性皮膚炎を引き起こす可能性があります(95560)。

効果

効果が不十分な証拠

  1. 下痢:グアバ葉エキス500mgを8時間ごとに3日間服用しても、症状改善には効果がないが、腹痛の頻度を軽減する可能性がある(70318)。
  2. 月経痛:グアバ葉エキスを1〜2mg、3回/日、5日間摂取しても痛みは減少しない(101782)。
  3. 歯肉炎:グアバ葉エキス0.15%のマウスリンスを30日間使用すると、重度の歯肉炎の改善に効果がある(101754)。
  4. 高血圧:グアバ果実500-1000gを12週間摂取すると、収縮期血圧および拡張期血圧が低下する可能性がある(95562)。
  5. 膝の痛み:グアバ葉エキス1gを12週間服用すると痛みが軽減されるが、機能改善には効果がない(101758)。

用量と使用方法

成人

  • 下痢:グアバ葉エキス500mgを8時間ごとに3日間(70318)。
  • 高血圧:グアバ果実500-1000gを12週間(95562)。
  • 膝の痛み:グアバ葉エキス1gを12週間(101758)。

外用

  • 歯肉炎:グアバ葉エキス0.15%のマウスリンスを1日2回、30日間使用(101754)。

薬物相互作用

  • 抗糖尿病薬:グアバ葉エキスは血糖値を低下させる可能性があり、抗糖尿病薬と併用すると低血糖のリスクが増加します(101781)。

作用機序

  • 葉および果実が主に使用されます。
  • グアバ葉には、フラボノイド(ケルセチン、アビキュラリン、グアジャベリン)、タンニン、アピゲニン、ビタミンCが含まれています(14267, 95557)。
  • 果実にはビタミンCと水溶性食物繊維が含まれ、皮にはポリフェノールが豊富です(14271)。

主な作用

  1. 抗がん作用:ポリフェノールが活性酸素を除去し、がん細胞の発生を防ぐ(14268, 95557)。
  2. 抗菌作用:葉エキスは特にピンク色の品種で抗菌作用が報告されている(14267, 101781)。
  3. 抗糖尿病作用:葉エキスと果実は血糖値を低下させる効果がある(14267, 101755)。
  4. 心血管作用:血圧およびコレステロール値を低下させる可能性がある(95559)。
  5. 胃腸作用:葉エキスは下痢を軽減し、腸の運動を抑制する効果がある(14267, 14269)。

分類

  • 血糖降下剤
  • サリチル酸含有食品

References

See Monograph References


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